コラム

支配者タイプとの接し方

コーチングをやっていて人間関係に悩んでいる方がこんなにたくさんいるんだと思うことがあります。
いわゆる独裁的・支配者的な上司から人格を否定されるような厳しい攻撃を受け、疲れきってしまい、もうこんな会社で勤めていられないという方があまりにも多いということです。

支配者は部下を褒めることはほとんどの場合ありません。むしろ短所に目をむけあら捜しに熱心になり悪い材料を探します。

彼らが部下を責める内容は各論でみると間違っていない場合が多いです。出来ていない部分を指摘するのですが、全体の流れからみると別にそこまで指摘しなくてもいいじゃないかという場合もあります。

しかし彼らはいつも自分の意見が絶対的に正しいと確信しております。また彼らは部下からの予想外の意見や行動を取られるのを極端に嫌います。その為周りを押さえにかかります。
そして思うように事が運ばなくなると全てを破壊しようとすることもあります。どっちが上か下かをはっきりさせたいのです。

時には自分がこの世で一番偉いと錯覚してしまい、裸の王様であることに気付いていないこともあります。
そんな状態の人にまともに向かい合っては神経がすり減るだけでストレスが溜まりノイローゼになってしまってもおかしくありません。

ではどうすればいいのでしょうか?

・良い所に目を向けずあら捜しをするので、突っ込まれる材料をなくしていく。
・自分が知らないところで物事が進んでいくのが嫌なので必ず全ての案件を報告する。
・話すときは結論から話し、言い訳がましいことを言わない。
・反対意見をいう時は、覚悟を決めて反論する。
・お世辞は言わない(裏読みされてしまう)
・褒めるときはその人が行った行為や事柄について褒める。
・忠実に従い親分子分の関係になり、その人にとことんついて行く。
・相手の不完全なところを大目にみてあげる。
・あら捜しの材料が全くなくなると彼らのストレスが溜まるので少しは悪い材料を提供しわざと叱られる。


相手の不完全さを受け入れるのがとても大切です。とてもまっすぐで、ある意味不器用な人ですから相手を褒めたり、感謝の意を述べたりするのが、やりたくてもできないのです。ですから母親的にやさしく見てあげる視点も必要です。

ではそんな支配者タイプはこの世で必要ないのでしょうか?
そんなことはありません。立派に活躍されている方もたくさんいらっしゃいます。リーダー的要素をたくさん持っています。自分の気に入った人の面倒はみます。また責任感も強いです。

このタイプがもっとも大事にするのは自分が物事を『裁くこと』ができる環境にあるかどうかです。その為の自由やその為の材料を奪われてしまうと、とても大きなストレスを感じます。報告や連絡を受けないと『裁いたり、判断』する情報が不足してしまいますので、いらつきます。相談されないと自分の『判定』に対して信頼が与えられていないと捉えストレスを感じます。

たとえそれが否定的な意見であったとしてもよりよい『判定』をするための材料であると捉えれば、充分人の意見を聞きます。明確な論拠さえあれば、否定的なメッセージも真摯に向かいます。

このタイプの方は人にストレスを与えてしまい、周囲を困らせていることが多いのですが、思いのほか自らが人間関係に悩んでいる方も多いのです。自分を出すことで周りと上手くいかなくなるという葛藤と戦っている方もいます。しかし人の上に立ちたいという気持ちが強くなると周りが自分より低いレベルだから自分がリードして頑張らないといけないという強い気持ちが背景にあります。

しかしあなたはどんな上司の下で力を発揮できますか?と質問を投げかけると自由にやらせてくれて任せてくれ、信頼してくれると力を発揮できるという答えが返ってきます。その視点を持てることがこのタイプの飛躍できるポイントでしょう。


職場の人間関係は人と人の問題です。どれだけお互いの不完全さを認め合えるかだと思います。

支配者は人にレッテルを貼りがちです。こいつはできないやつだからとか・・人にレッテルを貼るのはとても危険です。

あの人が支配者だと思っていても、実はまわりから見てあなたが支配者に映っているかもしれません。

 

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